この記事では、FXGTが提供する独自の仮想通貨インデックス指数「GTi12」について分かりやすく解説していきます。
GTi12は12種類の仮想通貨の価格に連動したインデックス指数のことで、簡単に言えばGTi12が上昇トレンドを描いていれば仮想通貨全体も上昇トレンド中であることを示唆してくれるという優れもの。
GTi12をうまく使えば、FXGTで仮想通貨の取引をする際の売買の判断材料として活用することも可能になるでしょう。
今回は、そんなGTi12について徹底調査していますのでFXGTの仮想通貨トレードでGTi12を使うかどうかの参考にして頂ければ幸いです。
GTi12とは
ここではGTi12とはどのようなインデックス指数なのかをご紹介します。
GTi12の仕組みや特徴、GTi12を構成する仮想通貨の種類などを詳しく見ていきましょう。
FXGT・CryptoGTが独自に作った仮想通貨のインデックス指数「GTi12」
GTi12は簡単に言えば、仮想通貨市場の値動きの方向性を示してくれる指数。
仮想通貨のレートが上昇傾向ならGTi12も上昇し、仮想通貨が下落トレンド中ならGTi12も下降する仕様です。
個別の仮想通貨を売買する前にGTi12を見ると、仮想通貨全体の方向感を把握できるので便利。
もちろん、GTi12単体でもトレードは可能です。
BTCなど個別の仮想通貨の値動きを見てGTI12の値動きを予想し、GTI12でエントリーするといった使い方もできます。
GTi12の使い方はお好みに合わせて、といったところでしょうか。
GTi12を構成する仮想通貨の簡単な紹介
GTi12は「12」と名前が付いていますが、これはGTi12が主要12銘柄の仮想通貨で構成されていることを意味しています。
そんなGTi12インデックス指数は12銘柄の単純な価格平均値ではなく、構成している12銘柄がすべて同じ比重になるように調整されているのが特徴。
例えば、BTCの時価総額が高いからと言ってBTCの比重が高いわけではなく、どの銘柄も価格が均等に算出されているのです。
GTi12を構成する仮想通貨12銘柄と、仮想通貨の特徴を下表でまとめましたのでご参考くださいませ。
仮想通貨銘柄 | 略称 | 仮想通貨の特徴 |
---|---|---|
ビットコイン | BTC | 時価総額は約100兆円で圧倒的な1位。仮想通貨の中で最も 有名な銘柄。送金や決済でも多く利用されている。 |
イーサリアム | ETH | 時価総額2位。スマートコントラクトが特徴。分散型アプリケー ションの開発環境を提供するプラットフォーム。 |
リップル | XRP | 2013年リリースから人気を維持しているが、やや伸び悩みか。 国際送金に特化した仮想通貨。 |
ライトコイン | LTC | 仮想通貨のスケーラビリティ問題を解決することを目的とする。 トランザクション承認時間が短いのも特徴。 |
ステラルーメン | XLM | ブリッジ通貨の1つ。送金速度が速く、送金コストも安い。開発 元のステラ財団が管理。 |
ポルカドット | DOT | ブロックチェーンの相互運用・横展開を可能にするべく、Web3.0 の世界を目指している。 |
バイナンスコイン | BNB | 海外仮想通貨取引所Binanceが発行している仮想通貨。 手数料の大幅割引が特徴。 |
トロン | TRX | ブロックチェーンを使用した分散型のプラットフォーム。プラット フォーム上でデジタルコンテンツを配信できる。 |
カルダノ (エイダコイン) | ADA | 2021年に急騰した仮想通貨。元々はオンラインカジノ「カルダノ」 で利用できる仮想通貨だったが、用途多数。 |
ソル | SOL | ブロックチェーンSolanaで使われているトークン。イーサリアムの 対抗として期待され、価格急騰。 |
テラ | LUN | 価格変動を抑えて日常的に使える仮想通貨を作る目的で韓国の Terraform Labs社が開発。 |
ポリゴン | MAT | イーサリアムのスケーラビリティ問題を解決するために作られた 仮想通貨。旧名称はMATIC。 |
ステーブルコインは含まれていないためボラティリティは高くなりがち
GTi12を構成する12銘柄の仮想通貨にはステーブルコインが含まれていないため、ボラティリティは高くなりがちです。
ステーブルコインとは、テザー(USDT)のように法定通貨と価格が連動し、安定している仮想通貨のことを指します。
ステーブルコインが多く入っていればGTi12のインデックス指数も安定し、ボラティリティが低くなりますが、GTi12にはステーブルコインが全く入っていない状況(2022年6月時点)。
ボラティリティの高い相場で大きな利益を狙いたい人にはGTi12は向いていると言えますね。
ただし、仮想通貨関連の大きなニュース(材料)があったときには、GTi12は想定以上に大きく動く可能性もあるので、リスク管理もしながら取引したほうがよいでしょう。
チャートはやはりBTCなど主力仮想通貨と似たものに
GTi12は、12銘柄の仮想通貨の価格が均等な比重で反映されたインデックス指数です。
とは言え、仮想通貨市場自体がやはりビットコイン(BTC)など主力仮想通貨の影響を大きく受けて動いているのが実情。
GTi12の値動きもBTCに引っ張られるような形で、主力仮想通貨と似たようなチャート形状になることが多いです。
下の画像はGTi12の1時間足チャート。
一方、BTCの1時間足チャートがこちら。
GTi12とBTCはほとんど同じような値動きになっていることをお分かり頂けたのではないでしょうか。
もちろん完全に同じ値動きになっているわけではないですが、似た値動きになることが多い模様。
これを逆に考えれば、GTi12で大きく下落しているときはBTCも下降トレンドになる確率が高いということ。
個別の仮想通貨で取引する際、売買の方向性を判断する目安としてGTi12を活用できるかもしれませんね。
構成通貨は四半期に一度見直しされる
GTi12を構成する仮想通貨の銘柄は、四半期に一度見直しがされます。
仮想通貨は価格の急騰・急落が激しく、市場における人気や地位も大きく変動するので、できるだけ直近の状況を反映するためです。
見直しの基準は時価総額や流動性、人気、目的、設立などが考慮されています。
GTi12の今までの構成通貨の歴史・遷移も下表で見ておきましょう。
2019年7月12日 | 2021年2月16日 | 2022年2月28日 |
---|---|---|
BTC | BTC | BTC |
ETH | ETH | ETH |
XRP | XRP | XRP |
LTC | LTC | LTC |
BNB | BNB | BNB |
TRX | TRX | TRX |
ADA | ADA | ADA |
BCH | BCH | ★SOL |
EOS | EOS | ★LUN |
BSV | BSV | ★MAT |
DSH | ★DOT | DOT |
XMR | ★XLM | XLM |
表中の★印はGTi12に新規追加された仮想通貨です。
GTi12は2019年7月から取り扱いが始まりましたが、最初から現在に至るまでずっと構成通貨として入っているのはBTCなど主力7銘柄。
5銘柄は見直しによって外されたり新規追加されたりしています。
GTi12が、仮想通貨市場における直近の状況を反映していることをご実感頂けたことでしょう。
例えば2021年に価格が急騰して一時期、時価総額でベスト10に食い込んだSOLは、2022年2月のGTi12構成通貨の見直しによってきっちり追加されていますね。
FXGTでは今後もGTi12の構成通貨を見直すので、GTi12に新規で追加されればその仮想通貨には勢いがあると見てよいかもしれません。
GTi12の取引条件
ここからはGTi12の取引条件を見ていきたいと思います。
GTi12の取引時間やレバレッジ・最大ロット数・スプレッド・スワップポイントを順に解説します。
仮想通貨と同じくいつでも取引できる
FXGTのGTi12の取引時間ですが、仮想通貨と同じく土日含めて24時間いつでも取引できます。
クリスマスや年末年始などは一部取引できない時間帯も出てきますのでご注意ください。
最大レバレッジは100倍で取引できる
FXGTのGTi12は最大レバレッジ100倍で取引可能です。
GTi12のレバレッジも、FXGTの他の商品銘柄と同様に「ダイナミックレバレッジシステム」が採用されており、取引額に応じてレバレッジが変わる仕様となっています。
GTi12のレバレッジは下表をご覧ください。
取引額 | レバレッジ |
---|---|
0~20,000USD | 100倍 |
20,000~50,000USD | 50倍 |
50,000~100,000USD | 30倍 |
100,000~200,000USD | 20倍 |
200,000以上USD | 10倍 |
1ロットあたりの価格と最大ロット数
GTi12の1ロットあたりの価格は48.80USD(2022年4月12日時点)前後となっています。
1ドル=120円として日本円換算すると5,800円ぐらい。
仮想通貨における価格イメージとしてはDOT以上SOL・LUN未満といったところですね。
GTi12の1回の注文における最大ロット数は1,000ロット、ポジションとして保有可能な最大ロット数は20,000ロットです。
GTi12のスプレッドはBTC/JPYの100分の1の狭さ
GTi12のスプレッドは、日本円換算すると約26円です。
FXGTスタンダード口座におけるBTC/JRYのスプレッドは約2,600円。
GTi12のスプレッドはBTC/JPYと比較するとなんと100分の1の狭さとなっています。
しかしこれにはカラクリがあるのです。
GTi12を構成する他の主要仮想通貨ともスプレッドの比較をしてみましょう(FXGTスタンダード口座で比較)。
仮想通貨 | スタンダード口座 スプレッド(円) |
---|---|
GTi12 | 26 |
ADA/JPY | 0.31 |
BTC/JPY | 2600 |
DOT/JPY | 12.4 |
ETH/JPY | 232 |
LTC/JPY | 22 |
XLM/JPY | 0.18 |
XRP/JPY | 0.17 |
BTC/JPYだけを見るとGTi12は100分の1のスプレッドです。
しかしGTi12を構成している他の主要仮想通貨も含めて比較すると、GTi12のスプレッドは真ん中ぐらいの数値になっていることをお分かり頂けたはず。
GTi12のスプレッドだけが特別に狭いわけではないのです。
BTCはたしかにFXGTの仮想通貨における代表的通貨。
しかし、いかにBTCの時価総額がすごくても、GTi12のスプレッドには12分の1しか影響を及ぼさないのです。
GTi12は12銘柄の仮想通貨の価格変動(スプレッド含む)が均等に反映されています。
つまりXRP/JPYやADA/JPYのようにスプレッドが非常に狭い通貨も全部ひっくるめて、GTi12のスプレッドは形成されているということ。
その結果、チャート形状ではBTCに引っ張られがちのGTi12も、スプレッドに関してはBTCの影響をほぼ受けないのです。
チャートは人間心理によって作られるもの、しかしスプレッドは機械的に算出されるもの。
そのことを実感できる点もまた、GTi12の面白さ・奥深さと言えるかもしれませんね。
スワップポイントは仮想通貨と同じく1日6回発生
FXGTのGTi12では仮想通貨と同様に、スワップポイント(資金調達率)が1日6回発生するので気をつけましょう。
スワップポイントの発生時刻は、日本時間の1時・5時・9時・13時・17時・21時です。
GTi12のスワップポイントは「売りスワップが‐0.0120%、買いスワップが‐0.0110%」。
買い・売りいずれのポジションで保有してもマイナススワップなので、長期保有するほどスワップポイントという名のコストがかかってくるのです。
GTi12のスワップポイントは、他の仮想通貨のスワップポイントと比べても特別安いわけでもないので、長期保有はあまりオススメしません。
GTi12を活用したトレード手法
最後に、GTi12を活用したトレード手法もご紹介しておきましょう。
GTi12の強みは、仮想通貨指数でありながらFXGTのMT5チャートを使って取引ができる点。
為替FXやゴールドを取引しているのと同じ感覚でチャート分析することが可能です。
以下、GTi12トレード手法を2つお伝えします。
GTi12トレード手法①順張りトレンドフォロー
GTi12をFXGTのMT5チャートに表示させ、為替FXで使っているインジケーターをそのままGTi12に応用するトレード手法です。
仮想通貨にも関わらずMT5を使える点は、国内取引所にはないメリットと言えるでしょう。
また、GTi12は為替FXよりボラティリティが高いので、1度発生したトレンドが継続しやすく、一方向に大きく動きやすい点も特徴。
つまり、トレンド向きインジケーターが機能しやすいことを意味します。
この利点を活かし、上の画像のようにトレンド相場に強いインジケーターを使って順張りエントリーを仕掛けると効率的。
上の画像例は移動平均線100EMAと一目均衡表の雲だけを使ったシンプルなトレンドフォロー手法です(赤丸がエントリー、黄色がエグジット)。
順張り手法とボラティリティの高いGTi12は、相性が非常に良いことをお分かり頂けたのではないでしょうか。
レンジ相場でダマシに遭うことを差し引いても、トレンド相場で余りある利益を得られるので、GTi12トレードではトレンドフォロー型の手法を使うことをオススメします。
GTi12トレード手法②GTi12チャートからBTCやその他仮想通貨の動きを予測する
先述のようにGTi12チャートはBTCと非常に似たチャート形状になりやすいです。
この点を活かし、長い時間足でGTi12のチャート分析をして相場の方向感を確定させた後、短い時間足を使ってBTCや他の仮想通貨でエントリーする手法もオススメ。
例えば、上の画像はGTi12の4時間足チャートですが、Wトップ(トリプルトップにも見える)を形成後、トレンドラインまで下落。
その後、トレンドラインを割り込んで一気に下落が加速しています。
典型的な下落トレンドですね。
為替FXと同様、GTi12チャートも「次の区切りとなる目的ライン」まではトレンドが継続しやすいので、ピンクで囲ったエリアは仮想通貨全体として売り有利となることが予測可能。
この期間にBTCや他の仮想通貨で売りエントリーする(戻り売りを狙う)わけです。
GTi12のチャート形状を把握しておけば、仮想通貨市場の方向性を絞ることができます。
GTi12で大きな流れを把握して、個別の仮想通貨の売買方向を判断するという手法も、トレードに迷いがなくなるのでオススメです。
まとめ
GTi12とは、FXGT独自の仮想通貨インデックス指数です。
海外FX業者の中では、GTi12指数を取り扱っているのはFXGTとCryptoGTのみ。
GTi12は、BTCなど主要12銘柄の仮想通貨から構成されており、すべて同じ比重で価格が反映されている点、四半期に一度構成が見直される点が特徴的。
GTi12を見ることで、仮想通貨全体の値動きの方向感を把握することもできます。
ボラティリティも高めのGTi12は、大きな値動きの中でトレードしたい人にもオススメ。
GTi12のチャートはBTCなど主力仮想通貨と似た形状になることが多く、その点を活用したトレードもアリでしょう。
FXGTのGTi12は土日含め24時間取引可能。
最大レバレッジ100倍で取引できてスプレッドも狭めです。
ただし仮想通貨同様、GTi12にも1日6回スワップポイントがかかってくるので、長期保有には気をつけましょう。